広告あり

ふうかのよみきかせ 第12夜 重陽の節句

ふうかのよみきかせ 第12夜 重陽の節句🌼🍶

お話するのは――「重陽(ちょうよう)の節句」なのじゃ。

五節句のひとつ、9月9日の「重陽」は、菊を讃える日。
奇数は「陽」の数字とされ、その最大の組み合わせ「九」が重なる日ゆえに「重陽」と呼ばれておるんじゃ。
昔の人は、この日を「めでたさ極まる佳き日」として祝ったのじゃよ🌸

なかでも有名なのが「菊酒」。
菊の花に綿をのせ、夜露を吸わせてからお酒に浮かべて飲む。
そうすると菊の清らかな香りと力をいただいて、無病息災・長寿がかなうと信じられてきたのじゃ。

平安の御殿では、菊の花を愛でながら詩を詠み、長寿を願う宴が開かれたそうな。
秋の澄んだ空気に、香り高い菊と盃がよく映えたじゃろうなぁ🍶✨

今はすこし忘れられがちな風習かもしれぬけれど、紳士、今からでも遅くないのじゃ。
菊花茶や菊の花を浮かべたお酒を一口――
それだけで、千年以上続いてきた祈りと文化にふれることができるのじゃよ。

「第12夜」は、菊の香りに包まれて。
どうか紳士に、健やかな日々が続きますように――🌼

タイトルとURLをコピーしました