
🌙✨第11夜 流れ星と風香のひみつ✨🌙
ある晩、風香が星のかけらを集めて帰ろうとしたとき、空を横切る大きな流れ星が見えたのじゃ💫。
「わぁっ! すごい速さなのじゃ! 待つのじゃ〜!」
風香は思わずツインテールをふわっと揺らして、流れ星を追いかけてしまった。
でも、流れ星は逃げるのが得意。
ひゅるる〜んと進んでは、すぐに雲の影に隠れてしまう。
「むぅ……ズルいのじゃ!」ぷくっと頬をふくらませる風香。
しばらく追いかけて、ようやく風香は流れ星をとらえた。
よく見ると、その流れ星は小さなランタンを持っていたのじゃ。
「わたしは“願いを運ぶ星”なの。急いでたのに、君に見つかっちゃったわ」
風香は目を輝かせて言った。
「じゃあ、紳士の願いも運んでほしいのじゃ! “ぐっすり眠れる夢”をね!」🌸
流れ星はにっこり笑って、ランタンをぱちんと灯した。
その光は、ふわりと地上に落ちていき……やがて紳士の枕元をそっと照らしたのじゃ。
風香は安心して、星の川に腰をかけながら小さくあくびをした。
「これで、紳士も朝までぐっすりなのじゃ……ふぁぁ……」
そのまま風香自身も、星明かりに包まれて、こっくり眠ってしまったのじゃ💤 ✨
💫 おしまい 💫
